行政視察報告

2015年10月 鹿児島市議会視察報告

議会運営委員会では、10月5日、6日に、鹿児島市議会、熊本市議会を視察致しましたので、その概要をご報告させて頂きます。

このページでは、鹿児島市議会について記載します。熊本市議会についてはこちらです。

鹿児島市議会視察概要

  1. 議会基本条例について
  2. 新議事堂の整備について
1.議会基本条例について

本条例は、本市における二元代表制の一翼を担う鹿児島市議会について、その基本理念及び基本的事項を定め、議会と議員の役割や活動原則を明らかにすることにより市民の負託に応える議会を実現し、市民福祉の向上及び市政の発展に寄与することを目的としており、本市議会の最高規範として位置付けています。

議会基本条例条文(PDF:166KB)

①条例制定までの経過
  • 平成25年1月 議会改革推進研究会を設置(13名の議員で構成)
  • 〃 8月 議会運営委員会で議会改革に関する先進地視察
  • 〃 議会改革推進研究会での基本条例の協議を開始
  • 平成26年5月 議会改革推進研究会で同条例の素案を取りまとめ
  • 〃 同研究会が議長及び議会運営委員会へ同条例素案を最終報告
  • 〃 議会運営委員会において条例案を確認
  • 〃 6月 平成26年第2回定例会に議員提案、議決、施行(平成26年6月26日)
②条例の主な概要
議会の活動原則
議会の活動原則については、市長その他の執行機関の市政運営に対する監視及び評価を行うこと、市民に開かれた議会を目指し、市民意見の的確な把握に努めて、市政及び議会活動に反映させること等を規定しています。
議員の活動原則
議員の活動原則については、市民との意見交換を行う等、市民意見の的確な把握に努めること、調査、研究活動等により資質の向上に努め、政策立案や政策提言を積極的に行うこと等を規定しています。
市民と議会との関係
市民と議会との関係では、情報の公開について、議会は、議会の会議を原則として公開し、市民に対し積極的にその有する情報を発信するとともに、説明責任を果たし、その透明性の向上に努めるものとしています。請願及び陳情については、請願及び陳情を市民等による幅広い提案や意見と位置づけ、積極的に市民等から意見を聴く機会を設けるよう努めるものとしています。
市長等と議会との関係
市長等と議会との関係では、市長等及びその補助機関は、議長又は委員長の許可を得て、議員の質問に対して反問することができるとしています。
議会運営
議会運営では、議長及び副議長の選出について、その過程を明らかにする方策を取るものとしています。
議会の機能強化
議会の機能強化では、議員は、言論の府である議会の機能を発揮し、政策立案及び政策提言を積極的に行うため、議会において、議員間討議による合意形成に努めるものとしています。
政務活動費
政務活動費については、その使途に関して、透明性を確保するものとしています。
議員定数
議員定数については、その改正に当たり、人口、面積、財政力、事業課題等を類似する他の地方公共団体と比較検討し、議会が市民の意見を十分に反映できることを勘案するとしています。
議員の政治倫理
議員の政治倫理については、議員は、市民全体の代表者として市政に携わる権能と責務を深く自覚し、市民の信頼に値する高い倫理性を持つように努めるものとしています。

※鹿児島市議会の議会基本条例は、議会から当局に対する質問に対して論点を整理することが目的で行われている。当局側からの「反問権」や請願・陳情に係る市民からの「意見陳述」「議員間討議」が特徴でした。

2.新議事堂の整備について
①傍聴者に配慮して設備
議場
  1. タブレット型端末による電子表決システムの導入
    分かりやすく、効率的な議会運営を行うため、新たにタブレット型端末(各議員に1個)を活用した電子表決システムを導入し、表決結果を議場内のモニターに表示することにした。
  2. 車いすスペースの設置
    障害者が気軽に傍聴できるよう、傍聴席に約5台分の車いすスペースを設置した。
  3. 親子席の設置
    幼児なども同伴で傍聴ができるよう、防音機能を備えた4席の親子席を設けた。
  4. 難聴者用音声伝達システムの更新
    耳の不自由な方が補聴器を通して、より明瞭な音声を聞くことができるよう、最新の難聴者用音声伝達システムに更新した。
  5. 通路の段差解消等
    車いすの方や高齢者等が誰でもスムーズに傍聴席に入れるよう、傍聴席までの通路の段差を解消するとともに、傍聴席の階段に手摺りを設置した。
委員会室
  1. 傍聴席の増席
    第1から第5委員会室は、旧委員会室より広くなったことから、より多くの市民が傍聴できるよう、傍聴席を8席から12席に増席した。
②電子表決システム

傍聴に来た方、インターネット中継を見ている方に議案の賛否を分かりやすく見せるため「電子評価システム」が導入されている。

③傍聴者の評価

親子席については、新議事堂に移転後、延べ4組の親子の利用があった。最初に親子席を利用した傍聴者からは、「当局と議員のやりとりを生で見るのはおもしろい。声もスピーカーからはっきり聞こえ、子どもが声を出しても大丈夫だった。



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