2017年4月 個人視察報告(神奈川県企業庁)

平成29年4月24日 神奈川県企業庁を視察致しましたので、その概要をご報告させて頂きます。

1.視察の目的

水道メーターの分解作業を福祉作業所へ外部委託している先駆的自治体の視察

2.視察の内容

神奈川県企業庁の経営方針見直しにより、今般、新たな社会貢献の方策を検討したところ、障がい者の福祉作業所に、水道メーターの分解作業を委託することとなった。神奈川県企業庁における水道メーターは、経年劣化したものについて、これまで古物商に売却していた経緯がある。(年間約8万個)水道メーターは外側の青銅製金属ケースは溶解することで再利用できるため、プラスチック部分を取り除くことでリサイクルが容易になり、業者の買取価格が高くなる。

このプラスチックを取り除く作業を障がい者の福祉作業所に委託することで、企業庁の収益も上がることに加え、障がい者の就労機会と工賃向上を図ることが出来る。企業庁によると、今後も廃棄処分していた水道メーターを分解・売却することで、付加価値が上がり、収益増加が見込まれると共に、障がい者の社会参加にも貢献することができ、今後も福祉作業所とのWIN-WINの関係を目ざしている。

3.視察の成果

当該委託事業は、障がい者の就労機会の創出や工賃収入の増加につながり、行政の優先調達を推進する上でも先駆的な内容であり、今後、本市においても担当部署だけではなく当局全体で検討していく必要がある。